次世代足場の定義とは?|次世代足場の種類まとめについて徹底解説
2024年2月10日
本記事では、次世代足場の定義をはじめ、次世代足場の種類やメリット・デメリットについて解説します。
次世代足場について知りたい方に向けた記事になっています。
【軽量足場】一般社団法人低中層足場リース協会|ホームページリニューアル
次世代足場の定義とは?
次世代足場の定義についてご存知な方は先へお進みください。
次世代足場とは、さまざまある足場の種類の中である「くさび式足場」や「単管足場」「枠組足場」などの規格を、安全面や施工面・管理面といったあらゆる観点に配慮された新しい足場を指します。
近年、社会課題である「労働力不足」や「安全性の低下」「作業負担の軽減」を改善及び解決するために開発された背景があります。
次世代足場の商品名とメーカー一覧まとめ
次世代足場の種類は一つだけに限らず、各メーカーごとに商品を取り扱っておりさまざまな次世代足場が存在します。下記、表が次世代足場の商品名とメーカー一覧になります。
商品名 | メーカー |
ファステック | JFE機材フォーミング株式会社東阪工業株式会社 |
ダーウィン | 日建リース工業株式会社 |
ミレニューム | アサヒ産業株式会社 |
アルバトロス | アルインコ株式会社 |
Iqシステム | 株式会社タカミヤ光洋機械産業株式会社 |
トビライン | 株式会社三共 |
SPS | 信和株式会社 |
Lock series | 平和技研株式会社 |
レボルト | 株式会社ダイサン |
Final A type | KRH株式会社 |
一般社団法人低中層足場リース協会の軽量足場
一般社団法人低中層足場リース協会では、軽量足場の製造・販売を行っています。
平成19年に低層住宅用手すり先行専用部材として『軽量足場』が認められ、足場部材の開発において足場業界でも人気を誇っています。
従来品より35%以上軽量化されているだけでなく、ホゾと支柱が一体化したプレス式。三点転造の根入れジャッキや最新のスポット溶接機・オートロックシステムを採用したくさび式フックなど、安全で安心できる足場を組み立てるのに役立つ部材を製造しています。
興味のある方は、下記よりお問い合わせください。
新世代超軽量クサビ足場|お気軽に【軽量足場】についてのご質問やご相談ください
次世代足場の特徴
次世代足場は、階高が180cm〜190cmとより広い空間で作業を行うことができることが特徴です。
足場で作業を行う際は、ヘルメットや安全靴を着用をし低姿勢での作業を行わなくてはいけません。作業中に起こり得る墜落・転落防止のために労働安全衛生規則が改正されたことで、足場作業における安全基準は近年高まっています。
従来の枠組み足場とは違い、高所で広い空間で作業を行うことができます。
くさび式足場のシステム足場で先行手摺が標準装備されており、次世代足場の緊結部には抜け防止の処理がしてあることが、安全に作業が行える特徴の一つといえます。
梱包性が高いため、保管・運搬効率を高めることにつながり、保管スペースや運搬のコスト削減につなげることができます。
次世代足場のメリット
では、次世代足場にはどのようなメリットがあるのでしょうか。メリットについて確認していきましょう。
足場の空間が広く作業効率を高められる
これまでの枠組足場では、約170cmの高さで作業を行うため安全靴とヘルメットを装着し屈んで作業を行う必要がありました。
ですが近年、次世代足場の開発により、180cm〜190cmの高さを確保できるため、広い空間で足場内での作業が行えるようになっています。
また階高のほかにも、枠組み足場の建枠とは違い「支柱材」と「手すり材」で構成されており、建枠のように部材が足場空間内に飛び出ているようなケースがありません。
先行手摺による安全性の高さ
従来の足場は、組み立ての際、手摺がない状態で作業を行う必要がありました。
(※先行手摺とは・・・下段から上段の手摺を取り付けることができる部材)
上段の組立を行う際、手摺を組み立てることにより安全に組み立て作業を行うことが可能です。解体時には、手摺を残したまま解体できるため安全な作業を行うことができます。
床の隙間をなくし安全に作業が可能
労働安全衛生規制にて足場からの墜落・転落防止について法が改正されています。
従来の規定は、床材の隙間と床の幅という項目が定められていましたが、建地と床材の隙間についても新たに追加されています。
従来の規定
・床材の隙間を3cm以下とする
・床の幅を40cm以上とする
追加の規定
・建地と床材の隙間を12cm未満とする
以上のような安全に作業を行う規制の改正が行われています。
保管や運搬効率を高められる
枠組足場との比較をすると、くさび式足場と同様に部材が分割されたことから材料がかさばりません。
そのため、保管や運搬効率を大幅に削減することでコスト削減を行うことができます。
大組み、大払しへの対応ができる
解体を行う際、足場によっては1本ずつ解体していく必要があります。ですが、次世代足場の場合、足場として完成しているものをクレーンを使用して組み立てていくことが可能です。
解体時は、1本ずつ解体する必要がないため安全かつスピーディに施工と解体を行うことができます。
次世代足場のデメリット
前述では、次世代足場のメリットを解説しました。一方で次世代足場にはどのようなデメリットがあるのでしょうか。
本記事ではデメリットについて2つ解説をします。
許容荷重の増加のため補強材が必要になる
次世代足場は、枠組足場に比べて部材単体の許容荷重が通常よりも軽くなっています。
そのため、専用の補強材を使用し組み立てを行うことにより、許容荷重を増加させることが可能です。補強材を使用する場合、施工の手間がかかってしまうことがデメリットとして挙げられます。
各メーカーで規格が異なるため初期費用が高くなる
先述しました各メーカーの次世代足場は、メーカー各社で規格が異なります。そのため、互換性がなく、専用部材を揃える場合、初期費用が高くなるため注意が必要です。
まとめ
本記事では、次世代足場について解説しました。昨今、工事現場では数多くの足場が使用されています。「くさび式足場」や「単管足場」「枠組足場」などさまざまです。
足場の選択には「安全面」や「管理面」「施工面」などあらゆる観点から検討が必要です。