【重要】足場工事で使用する部材の名称・種類を完全ガイドまとめ
2024年1月23日
本記事では、足場工事で使用する部材の名称・種類をまとめて紹介します。各部材の特徴も解説しているため、ぜひ参考にして頂けたら幸いです。
重要な足場の種類
足場を使用する作業場所によって使用する足場はさまざまです。
・軽量足場
・くさび式足場
・次世代足場
・枠組み足場
・単管足場
足場にはさまざまな種類があり、高所での作業には必須といえます。工期の短縮や費用削減といったさまざまなメリットを期待することができます。
足場の種類によっては、使う部材が多かったり狭いスペースでの作業に向いていないといった足場ごとにデメリットもあるのが事実です。現場によって使用する足場、部材も異なるため、必要とする部材の名称や特徴を理解することは重要といえます。
足場工事で使用する足場部材の名称
足場工事で使用する部材には、以下のようなものがあります。
・支柱
・アンチ(足場板、踏板)
・ブレス
・方杖
・ブラケット
・手摺、先行手摺
・敷盤
・梁枠
・階段
・ジャッキ
・壁当てジャッキ(圧縮ジャッキ)
それぞれの部材について、詳しく解説します。
支柱
支柱は安定性と耐久性を提供し、安全な工事を行うために必要な部材です。
一般的には鋼やアルミニウムなどの素材で作られ、高い強度を持ちながらも軽量化されています。支柱は地面に固定され、足場の骨組みを支える役割を果たします。
適切な高さと間隔で配置されることで、安全かつ効率的な作業環境を確保します。
また支柱にはさまざまな種類があり、組み合わせによって工事を行うのに必要な高さを確保することも可能です。
超軽量支柱(ホゾ一体型)
東京BK足場では、超軽量支柱(ホゾ一体型)を取り扱っています。
超軽量支柱は従来の支柱の35%軽量化されていて、組み立てや持ち運びの際の作業員の負担を大きく軽減できます。高い位置に足場を作る際にも安全性を確保することが可能です。
支柱のホゾは一体型となっていて、自動車に使われる高張力鋼が採用されています。従来品より高い強度を備えつつ、初心者でも足場を作りやすい支柱となっています。
安全な足場を確保するための支柱を探している方は、東京BK足場の支柱をご覧下さい。
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アンチ(足場板、踏板)
アンチ(足場板、踏板)は「作業床」を指し、安全な足場工事に欠かせない部材です。
アンチには耐久性と耐荷重性が求められ、適切なサイズと素材で足場を作ることで、安定感と信頼性を確保できます。高品質のアンチは、堅牢で滑りにくく作業員が安心して作業できる環境に最適です。
足場構築の際には、規格や安全基準に適合したアンチの選定が不可欠であり、作業現場のリスクを最小限に抑えつつ、円滑な工事進行が可能にします。
ブレス(筋交い)
ブレス(筋交い)は斜材を指し、足場の安全性を確保するために欠かせない部材です。
鋼材やアルミニウム合金で製造されていて、斜めに交差する棒やパイプで構成されています。支柱に結びつけることで足場の骨組み構造を補強し、耐震性を向上させます。
ブレスを取り付けることで堅牢な構造となり、地震以外にも風や振動といった外部要因からの影響を受けにくく、作業員の安全性を確保した上で工事を進めることが可能です。
方杖
方杖は、足場工事における主要な部材の一つです。
部材同士の隙間を埋める斜材で、支柱と横架剤の取り付け部分に斜めに入れることで使用できます。
方杖は優れた耐荷重性を持ち、高い耐久性を提供します。そのため、水平材と垂直材の取り付け部分が変形するのを防ぐことが可能です。
他の足場部材と組み合わせることで足場の強度を向上させ、頑丈で安全性を高めることが可能。柱や梁が地震で曲がってしまうのを防ぐには、方杖は有効です。
ブラケット
ブラケットは狭いスペースでの足場を構成するのに欠かせない部材です。アルミニウムや鋼鉄製のL字形フレームが採用されています。
一般的なくさび緊結式による二側足場が作れないスペースでは、ブラケットの上に作業足場を取り付けた一側足場が有効で、一側足場を組み立てるのにブラケットは欠かせません。
水平な作業場を支えるために使用され、狭いスペースでも足場を確保することで、効率的な作業プラットフォームを提供できるのが特徴です。
手摺・先行手摺
手摺(てすり)は工事における安全性を確保するために不可欠な部材です。
支柱のこぶに銅管を打ち込むことで、掴まる場所を確保し、高い位置から落下するリスクを防げます。高さや種類が異なる足場に対応し、作業員が安全に作業できるような環境を提供します。
また、先行手摺は足場の組み立て段階から手摺が取り付けられている工法で、作業時だけでなく、組み立てや解体時にも安全に作業することが可能です。先行手摺は、より安全な作業ができる工法といえます。
敷盤(アンダーベース)
敷盤(アンダーベース)は、足場を組み立てる前に地面に敷く土台を指します。
耐荷重性が求められ、支柱などの足場と地面の間に敷くことで、沈下や足場のスリップを防ぐ効果があります。敷盤があると足元が安定するため、風などの外部要因によって足場が傾くリスクを防ぐことが可能です。
樹皮製や金属製のものが多く、耐久性が高くなるような素材が使用されています。安全な工事環境を作るために、敷盤は欠かせない部材です。
梁枠(トラス、はりわく)
梁枠は、3メートル以上の開口部を作る際に使われる部材です。
トラックで資材を現場に運び入れるなど、中〜大規模な工事現場で必要とされる部材で、障害物や車両の行き来が多い現場で活躍します。3〜5メートルの開口部を確保しつつ、安全に作業できる強度を誇ります。
梁枠を使用した足場は部品数が多いため、高い安全性が特徴です。足場工事で多く採用される枠組足場にも梁枠は使われていて、安全性を確保するために欠かせません。
階段(足場ステップ)
足場に階段を設置することで、道具を持ったまま上り下りが可能です。スムーズな移動を実現するために、階段は必要な部材といえます。
階段が設置されれば、作業員は自由に昇降できます。工事に必要な道具を取りに行ったり、作業している人に届けたりすることが可能です。ステップ部分は鋼鉄やアルミが採用され、安定した作業環境を提供します。
なお、階段の設置については「高さ1.5メートル以上の場所では階段を設置する」と労働安全衛生規制で定められています。
ジャッキ
ジャッキとは、足場の高さを調整するのに欠かせない部材です。
ネジやラック、油圧を用いて重量のある足場の部材を動かし、高さを調整します。足場の最下部や屋根上で使用されるのが一般的です。
足場の最下部(足元)に取り付けるジャッキをジャッキベースと言い、不均一な地面でも足場の作業床を水平に保つことが可能です。安定した足場が組み立てられることで、落下や倒壊のリスクを抑えつつ、正確な工事を行うことができます。
壁当てジャッキ(圧縮ジャッキ)
壁当てジャッキ(圧縮ジャッキ)とは、足場が建物側に倒れないようにするジャッキを指します。
強風などで足場が建物側に倒れてしまうと、建物を傷付けるリスクがあります。建物に足場が接触した状態では工事ができないため、壁当てジャッキを使用することで足場の倒壊を防ぐことにつながります。
外壁塗装の際にも使われる壁当てジャッキは、狭いスペースで工事を行う際に、足場を安定させるのに役立ちます。
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東京BK足場では、軽量BK足場の製造・販売を行っています。
ホゾと支柱が一体化したプレス式に加え、三点転造の根入れジャッキや最新のスポット溶接機、オートロックシステムを採用したくさび式フックなど、安全で安心できる足場を組み立てるのに役立つ部材を製造しています。
平成19年に低層住宅用手すり先行専用部材としてBK足場が認められるなど、足場部材の開発において業界でも人気を誇る企業です。
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まとめ
本記事では、足場工事で使用する部材の名称や種類をまとめて紹介しました。
それぞれの部材の特徴を把握しておくことで、現場でもスムーズに作業することが可能です。「どの部材を指しているのか分からない」といったことがなくなり、効率よく工事に取り掛かれます。
足場工事が未経験だという方は、まず部材の名称や種類を覚えることから始めましょう。本記事が一人でも多くの役に立つことができれば幸いです。