足場の番線とは?番線の結び方や締め方とポイントを解説
2024年2月14日
足場の番線の使い方をご存じでしょうか?番線は足場などの結束に使用します。太さによって用途はさまざまですが、結び方や締め方によっては解けない頑丈な結束ができます。
番線の結び方や締め方がわからない人のために、今回は番線の結び方や締め方とポイントについて解説します。番線の正しい知識を身につけて活用していきましょう。
足場の番線とは?
足場の番線とは様々な太さの番線のことを指していて、太さを番号で示すことから番線と言われます。熱処理を行っているため鉄でありながら柔らかいため足場などの結束で使用しています。
番号は数字が大きくなるほど細くなり、現場で使われる番線は8番線、10番線、12番線、21番線が使用されることが多いですが、8番線から21番線まで幅広く使用されます。番線の主な使用場所は以下の通りになります。
・8番線:一般的な工事現場での固定や結束
・10番線:型枠などの固定
・12番線:足場の固定
・21番線:鉄筋の固定
足場の番線では12番線を使うのが一般的です。足場は丸太の結束に使われますが、足場丸太を固定する際には「シノ」と呼ばれる番線を締めるための専用の工具を使用して固定します。
一般的な番線は長いため適当なカ所で切断して使用しますが、ホームセンターによっては結束用に短い番線が販売している場所もあるので、その他の資材の結束に使用することもできます。
なぜ番線と呼ばれるの?
なぜ番線と呼ばれるのかと言うと、番線は1インチになる時の番線の本数で何番線という番号がつけられています。1インチは2.54cmなので、どの番号でまとめても2.54cmになります。
8番線は番線をまとめると8本になり、10番線は10本になります。メーカーによって番線の番号が違うので一度確認して購入すると間違えることはないでしょう。
番線の締め方を解説
番線の締め方について解説します。番線の締め方は1本締めが基本的な結び方です。番線は1本でも十分固定できますが、1本締めは細い番線を使用すると弱いので太い番線を使用しましょう。締め方の具体例は以下の通りです。
・番線で固定したいものに対してぐるぐると2回以上時計回りねじり巻く
・長い方の番線を結び目の右手においてシノに番線を巻きつける
・長くなった方は番線の専用カッターで切る
・仕上げにシノ本体を撒いていくと固定が強化する
番線の結び方1
番線の結び方1つ目を解説します。U字に曲げた番線を縛りたい支柱に巻き連結させます。
連結した時にワッカは手前になるように巻きつけてください。ワッカになった方にシノを通して、もう片方と交差させて、くるくると締め上げれば完成です。この結び方は簡単なので、工事現場だけではなく、園芸でも使用するので初心者の方には覚えやすいです。
番線の結び方2
番線の結び方2つ目を解説します。結び方は1と変わりませんが、右からと左からの2回縛りをしてクロスさせます。縛った反対側から見ると番線がクロスしているように見えます。
この状態でくるくると締め上げたら完成です。結び方1よりも強固になるため、結び方1では心配であれば、結び方2を試してみましょう。結び方1を2回やるので難しくないと思います。
丸太足場の縦地と布地の緊結
丸太足場の縦地と布地の緊結を解説します。布丸太を手前において、番線を斜めに差し込みます。上側の番線を左から右に、下側の番線を右から左に通します。通した番線を手前に合わせます。
番線のワッカにシノを通して手前に少し引きこみ、根元から3回ギュッと締め込みます。長い番線は切断し、引っかからないように奥に向けて完成です。
番線を締める際のポイント
番線を締める際のポイントは3つあります。大事なポイントは以下の通りです。
・力はあまりいらない
・上手な締め方がある
・やってはいけない締め方がある
力はあまりいらない
番線を締める際は力はあまりいらないです。ワッカにシノを締め込んで締め付けるだけです。
力を入れすぎると番線が切れてしまうので、力を入れすぎずにシノを差し込んで3回か4回ぐるぐる締め付ければ固定できます。
心配な方は多く締めつけてもいいですが、締めつけすぎても番線が切れてしまうことがあるので注意してください。
上手な締め方がある
番線には上手な締め方があります。ゆっくり締め込むと番線が切れてしまうので、勢いよく締め込むのが重要です。
結びをワッカにシノを通したら少し手前に引き込んでから根元から締めるように行いましょう。先で締め付けると締めがゆるく番線が切れやすいため、根元が締め上げたら頑丈に固定できるので、手前に少し引き込んで根元を意識して締め上げを行いましょう。
やってはいけない締め方がある
やってはいけない締め方があります。番線を締める時に番線の先だけで締めつけてしまうと、番線が巻いてあるだけで、固定できていないです。
また、先だけで締めると番線に負担がかかってしまい、切れてしまうので根本から締めつけましょう。簡単に締め付けができるため、雑に扱ってしまうと先で締めつけてしまいますので、丁寧に作業しましょう。
番線のメンテナンスや保守も重要
番線のメンテナンスや保守も重要です。番線が劣化していたり損傷していると結束物が突然切れて事故などが起こる可能性があります。危険を未然に防ぐためにも、メンテナンスや保守は必ず行いましょう。
以下の2つを守ることで安全性が高まります。
・定期的な点検
・適切な取り扱い
定期的な点検をしよう!
定期的な点検をしましょう。番線は外部要因による劣化が生じる可能性があります。危険を未然に防ぐためにも定期的に点検を行い、損傷や不具合を早期に発見したらすぐに交換しましょう。番線は消耗品なので、予備を用意しておくと良いです。
適切な取り扱いに注意
適切な取り扱いに注意しましょう。保管時に腐食を防ぐために屋内や湿気のない場所に置いておくと腐食を防げます。
まとめ
足場の番線について結び方や締め方のポイントを解説しましたが、番線は番号が大きくなるにつれて細くなることや足場は12番線であること、簡単な番線の締め方についてわかったと思います。番線の管理にも気をつけていただき、すぐに活用しましょう。