プラワンロック(足場板固定金具)の特徴と足場板の固定方法と固定商品について解説
2024年4月23日
足場板を固定する際は、番線・足場用ゴムバンド・プラワンロックなど、さまざまな方法があります。なかでもプラワンロックは、スムーズに固定できるうえ、安全性に優れているのがメリットです。
今回は足場板を固定する方法を中心に、プラワンロックの特徴やそのほかの固定商品についてご紹介します。ぜひ参考にしてみてください。
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足場板を固定する方法
足場板を固定するには、幅広い方法があります。建設現場のなかでも活用されることの多い番線・足場用ゴムバンド・プラワンロックについてご紹介します。それぞれ詳しく解説するので、参考にしてみてください。
番線
番線とは、足場板などを結束する際に活躍する針金のことです。1〜20番までの大きさが展開されており、数値が小さいほど針金は細くなります。足場板を固定する際は、主に12番線が使用されています。
番線で足場板を固定する場合、最初に足場板を巻けるほどの長さで番線を切断するのがポイントです。次に足場板をセットし、切断した番線を足場板に巻き付けます。最後にシノと呼ばれる工具で番線をしっかりと締め付ければ固定完了です。
足場用ゴムバンド
足場用ゴムバンドは、足場板と単菅を固定することに特化したアイテムです。長さは約80cmの製品が多数ラインナップされています。
足場用ゴムバンドの使い方は、足場板をセットしたらバンドを斜め掛けで縛り付けるだけと簡単です。また、ゴムバンドの端部にフックとリングを搭載しており、引っ掛ける作業もスムーズに行えます。
プラワンロック
プラワンロックとは、2枚の足場板を同時に固定できる金具のことです。インパクトレンチでボルトを締めることにより、足場板2枚を単菅に取り付けられます。足場を解体する際に、番線などの廃材が出ないうえ、繰り返し使用できるのがメリットです。
なお、足場板のサイズは240mm・250mmに対応しているほか、アルミや銅製の足場板に活用できます。
プラワンロックの特徴
プラワンロックは足場を固定する方法のなかでも、安全かつスムーズに作業を進められます。そこでプラワンロックの特徴について、より詳しく解説します。
固定が簡単にできる
プラワンロックは、足場板の固定を簡単に行えるのが特徴です。2枚の足場板をフックに挟み込み、ボルト側に付いているフックを単菅に引っ掛けます。セットが完了後にインパクトレンチでボルトを締め付けたら作業完了です。
使用する道具が少ないほか、締め付け作業を容易に行えるのもポイントです。足場板固定に関する業務負担を軽減したい方に適しています。
切断する心配がない
プラワンロックは、切断の心配がないのもメリットです。番線を例に挙げると、締め付けが甘かったり締め付け過ぎていたりと作業員の熟練度によって仕上がりが異なります。
場合によっては足場板を固定している番線が切断してしまうリスクがあります。
一方でプラワンロックは、足場の作業に慣れていない方でもしっかりと固定できるのがポイントです。また、素材に鉄を採用しているので、番線とは違い切断の心配はありません。
現場に応じて使い分けが可能
現場に応じて使い分けられるのもプラワンロックの魅力です。プラワンロックには上からボルトを締め付けられる「上部固定タイプ」と、下からボルトを締め付けられる「下部固定タイプ」がラインナップされています。
2種類のプラワンロックを用意しておくことで、シーンに適した取り付け方法が選択できるのがメリットです。ただし、現場の状況によっては取り付けが困難な場合もあるので留意しておきましょう。
プラワンロックの価格
プラワンロックの価格は、1個で定価約17,000円です。12番線×25kgの価格相場は約5,000〜6000円、足場ゴムバンド(200個入り)は約8,000〜9,000円になります。番線と足場用ゴムバンドと比較すると、プラワンロックはやや高い価格設定といえます。
ただし、プラワンロックは一度購入すれば、繰り返し使用できるのがポイントです。また、足場用ゴムバンドよりも耐久性に優れているため、比較的長く使えます。
単発の足場工事であれば番線や足場用ゴムバンドが適しているものの、長期的に足場工事に取り組むならプラワンロックがおすすめです。
足場板を固定する商品
次に足場板を固定する商品をご紹介します。固定方法と同様に、さまざまな商品が展開されているので用途や好みに合わせて選ぶのがおすすめです。購入を検討している方は参考にしてみてください。
アシバル
アシバルは、横や縦に並べた足場板をまとめて固定できる金具です。株式会社ますやまが特許を取得しているほか、製造・販売も行っています。
金具の端部にクランプとフックを備えているのが特徴です。取りける際はフックを最初に引っ掛けて固定します。次にクランプを単菅に固定したら、ボルト締めて取り付け完了です。
足場板のズレや浮き上がりを軽減できるのがメリットです。また、日本製鉄製のメッキボルトを採用しており、長期間の現場保全に対応できます。
ラチェット式荷締めベルト
ラチェット式荷締めベルトは、バックルと繊維ベルトで足場板を固定するアイテムです。足場板にベルトを巻いたら、ラチェットレンチの要領で締め付けを行うのがポイントです。
ハンドルを上下に往復させることでベルトを巻き上げる仕組みのため、固定に必要なテンションが掛かるまでハンドルを往復させます。足場板を固定するのに必要な負荷まで往復させれば作業完了です。
ベルトは強度の高い繊維を使用しているので、繰り返し使えるのが魅力です。また、ベルトやバックルは部分的に取り替えられるため、長く愛用したい方にも適しています。
プラワンロック(足場板固定金具)
プラワンロック(足場板固定金具)は、2枚の足場板を同時に固定できるT字型の金具です。日綜産業株式会社が特許を取得しているほか、製造・販売も行っています。上からボルトを締める「上部固定タイプ」と、下からボルトを締める「下部固定タイプ」の2種類が展開されています。
足場板のサイズは240mm・250mmに対応しており、スムーズに足場板を固定できるのが魅力です。取り付け方法はフックを単菅に引っ掛けた後に、インパクトレンチでボルトを締め付けるだけと簡単です。
なお、足場板を3枚並べる際は既存の固定している足場板1枚と、新たに追加する足場板を挟み込む要領で使用できます。
ハテナストッパー
ハテナストッパーは、円形の金具で2枚の足場板を挟み込んで固定するアイテムです。株式会社OSKが特許を取得しており、製造・販売も手掛けています。
2枚並べた足場板の隙間にフックを差し込み、単菅に引っ掛けます。次に円形の金具の中心にあるボルトを締め付ければ設置完了です。簡単に取り付けられるため、熟練度の低い作業員でもスピーディに足場板を固定できるのがメリットです。
また、円形部分が加工されており、足場板の表面に馴染みやすいのも特徴です。歩行時のつまずきを軽減できます。効率性や安全性を重視する場合におすすめです。
まとめ
今回は足場板の固定方法をメインに、プラワンロックの特徴や価格などについても解説しました。プラワンロックはスムーズに足場板を固定できるうえ、丈夫なので長く使用しやすいのがメリットです。
また、足場板を固定するにはプラワンロックのほかに、アシバル・ラチェット式荷締めベルト・ハテナストッパーといった商品もラインナップされています。現場の状況に合わせて適した商品を選んでみてください。