棚足場とは?棚足場の組立てに必要な足場の種類や特徴について解説

2024年2月17日

広い作業スペースを確保でき、上下に複数のステージを組める棚足場。建築現場だけでなく、文化祭でのステージにも棚足場は使用されます。

そこで本記事では、棚足場の組み立てに必要な足場の種類や特徴を解説します。

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棚足場とは?

棚足場とは「棚」という名がつく通り、上下に複数の作業スペースを組める足場です。

棚やステージを組み立てることから、棚足場は別名「ステージ足場」とも呼ばれています。

一般的な足場は、足場板の基本形(奥行き:500mm)が作業スペースになるため、人ひとりが通れるくらいの広さしかありません。

一方の棚足場は、枠組足場や単管足場に、アンチ(アンチスリップ鋼板)を敷き詰めて作業スペースを組み立てます。

自分の作業スペースを確保できるため、工具や部材を近くに置いて、広々と作業できるのが棚足場の特徴です。

棚足場に必要な枠組み足場

棚足場を組み立てる際、枠組足場を使用することが主流です。枠組足場はユニット化されている足場で、組み立てと解体の作業性に優れている点が、棚足場に使用される理由の一つです。

枠組足場の部材は、軽量で強度があるため

・作業スペースを広く確保できる

・ステージ上に部材を仮置きできる

・ある程度の積載荷重にも耐えられる

というメリットに期待できます。

枠組足場に使用される部材は、スジカイやジャッキなど種類も豊富です。

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棚足場を組み立てる足場の種類

棚足場の組み立てには、枠組足場や単管足場を用いるのが一般的です。枠組足場と単管足場には、それぞれ特徴やメリットがあるので、順番に詳しく説明します。

枠組足場

棚足場には、一般的に枠組足場が使用されます。枠組足場はユニット化されており、組み立て解体の作業が簡単にできるからです。

部材の組み合わせ次第で、建築物の外壁工事や橋梁工事など大規模な現場に対応できたり、内装工事など小規模な現場にも使用できたりします。

また使用される部材についても、種類が豊富で軽量かつ強度があります。枠組足場の強度がある部材は、棚足場に3つのメリットをもたらします。

・必要な部材をステージ上に仮置きできる

・複数のステージを設置できる

・複数人が同時にステージ上で作業ができる

単管足場

単管足場は枠組足場に比べて、必要な部材の種類が少ないという特徴があります。

単管パイプとクランプで組み立てる単管足場は、狭い場所でも建物の構造が複雑でも、柔軟に設置できるのがメリット。

ただし枠組足場に比べて積載荷重が少ないため、ステージ上に部材を仮置きできなかったり、高さのある単管足場を組めなかったりします。

また単管足場は組み立てるのに、技術と時間が必要な点もデメリットです。

枠組足場のように部材を組み合わせるのではなく、クランプの取り付け位置を見定めて固定するなど、作業難易度が上がるためです。

棚足場の特徴

棚足場には一般的な足場と異なり、以下のような4つの特徴があります。

  1. 安全面
  2. 構造面
  3. 利便性
  4. 使用場面

それぞれの内容について、順に詳しく解説しましょう。

特徴1:安全面

広い作業スペースを確保できる棚足場は、作業員同士のすれ違いも簡単です。

作業スペースの周囲には手すりやガードレールも設置できるため、作業員は手すり内で安全に作業を行えます。他にもステージを組む際に用いられる足場板には、アンチ(アンチスリップ鋼板)を使用するのが主流です。

アンチの表面には滑りにくい材質や処理が施されており、転倒するリスクを低減します。

特徴2:構造面

棚足場はその名の通り、上下に複数の作業スペースを設置できるという構造的な特徴があります。

格段ごとに作業者を効率的に配置すれば、ステージ上での水平方向だけではなく、各段で作業を同時に実施できるのも、棚足場ならではのメリットです。

あらかじめ適切な位置にステージを組めば、作業範囲を上下に移動する必要があっても、足場を盛り替える作業は必要ありません。

したがって作業の効率化と工期の短縮化も図れます。

特徴3:利便性

広いステージを組み立てられる棚足場では、それぞれの作業員が自分の作業スペースを確保するのが容易です。

また広い作業スペースを有効に活用すれば、材料や工具をステージ上に仮置きできます。したがって作業に必要な部材を、地上に取りに行く必要がなくなり、棚足場の上で長時間の作業を可能にします。

また同じステージ上で作業を行えるように工程を工夫すれば、階段の昇降などに体力を使わず、作業に集中することも可能です。

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特徴4:使用場面

建築物の外壁工事や橋梁・スタジアムなどの大規模な工事現場だけではなく、屋内の内装工事などにも棚足場は使用されます。

他にも建設現場に限らず、文化祭やフェスティバルなどで設営されるステージなどにも、棚足場は使用されることもあります。

意外なところで、棚足場が使われているのを見かけるかもしれません。

棚足場:まとめ

外装工事や橋梁工事など大規模な建築現場だけではなく、屋内での小規模な工事にも使用される棚足場。

そのような棚足場の特徴や、組み立てるのに必要な枠組足場や単管足場について、本記事では詳しく解説しました。

棚足場の特徴をしっかりと理解して、明日以降の現場作業に、本記事で得た知識を活かして頂けたら幸いです。